レビュー:Hot Voodoo Doll
御機嫌よう!
マジックほったらかして連日落語やってたお嬢様マジシャンですわよ。
人前に立つことには変わりませんが、後輩とかの目があるとまた別の緊張が生まれますわね……。
多分落語やる能力は、よどみなくスクリプト読み上げる能力の育成にもつながるはず……なので頑張りますわ……。
というわけで少し遅れた更新ではございますが、レビューを書いていきますわね!
先週の投稿で、次はFraser Parker様の作品を書くとか何とか云ってた気もしませんが、いや、その、なんか、消化が遅れてるとかそんなんでございますわ……。
次こそ書きますのでいったん今回は別のものを紹介していきますわね。。。
Hot Voodoo Doll
危険術に近いビザ―マジックですわね。
使い勝手や、使うタイミングを全く持って考えなければ好きな現象ではありますわ。
確かChris Angel様が「Mindfreak」で演技を行っていましたわね。
日本のマジックショップどころか、結構な数のマジックショップで在庫が確認できない怪しいマジックですわ。
唯一、magicartist様にて20$でカタログに載っており、MAGICA様にも長らく在庫切れで置いてありましたわね。
この度MAGICA様にて入荷されているのを確認して買い直し、再度試してみたので感想と共に書いていきたいと思いますわ。
現象
ヴードゥ―人形と観客をリンクさせてから人形の手を針で刺すと、感覚が同期しているかのように手の甲に刺される痛みが走ります。
感想
現象そのままのことが起こせますわね。
かなり直接的で、危険な解決法、簡単に言えば内容物が何かわからない液体を観客に塗り付けるといったことをしますわ。
観客の安全性が保障されておらず、本来やるべきではないマジックと言っても過言ではありませんわね。
現象までの時間も個人差が大きく、商品に紹介されている方法とは別の方法で何らかのシークレットムーブをしなければ使い物にはならないですわ。
ただ効果は強く、本当に刺されたような痛みと熱さを引き起こしますわね。
現象が起こった後には、軽い晴れなどが残りますわ。
紹介されている手順でやるとき、これ自分も痛いのでは…?と思うような手順だったのですが、なぜか自分に痛みはなく、観客側にのみ痛みが発生いたしましたわ。
上手くできてますわね……。
ただ実演するかと聞かれると、これらの原理がわからないというのがひたすら怖いのですわ。
MAGICA様で購入したものには、ギミックと日本語説明書が封入されているのですが、実演映像のURLなどはなく、実演の手順もかなり無理があるようなものですわね。
勿論ギミックの成分なども書かれておらず、危害を与えかねないマジックの説明書にしては全体的に説明が少なすぎますわね。
わたくしも、さすがにこれは実演したことがないのですけども、現象は魅力的であり、わたくしがやりたいものと合致しているため、いつか安全性と使い勝手を考えて、実演してみたいですわね。
そのため、今回は今までに確認した私自身での人体実験結果を書いていきますわね。
実験場所は手の甲、腕、ふともも、向う脛。
ギミックの用い方は解説書に記載通りのものでございますわ。
効きの速さは手の甲が一番で、腕、太もも、向う脛辺りは大体同じ速さで痛みが現れますわ。
垂れる程度にまで使った場合、かなりの痛みが走りますわ。
海外ではかなりの火傷になった例なども存在するとか何とか?
あと普通に量が多いと付けられた側に違和感が生じますし、少ないと効果がでなかったりすぐに痛みがでたりしますわ。
2度重ねて使った場合も、強く反応いたしますわね。
反応が起こったところは30分ほど赤いままであり、濡れた布や紙で拭き取らねばそこそこ痛いままでありますわね。
ほっておいても痛みは引きますわ。ただ、不快感は多少尾を引きますわね。
顔に使うのは、絶対にお勧めいたしませんわ。
あとは残らないにしても目に入ったらどうなるかわかりませんし、かなりの危険が伴いますわね。
「Mindfreak」のように演じるには、何らかの遠隔で触れることができる方法を考える必要があり、ある程度近い対面で行うのでも、時間がたつと厳しくなる面があるため、ロードする方法を、もしくは保存しておく方法を考える必要がありますわ。
例えばですが、小さな醤油入れに針で穴をあけたものに入れておくのとかが良いかと思われますわね。
0.8mm以下の穴であれば液体は表面張力で出ませんし、出したいときに押せば必要分を指の上に出せますわ。
液体容器はライターの裏などに仕込んでおき、ライターで人形を炙るなどの口実でポケットから取り出しますの。
他にも紙マッチを使った方法やコインを使った方法、タバコに隠す方法などがありますが、詳しくは「CIA極秘マニュアル 日本人だけが知らないスパイの技術」から液体の扱い方を見てくださいまし。
ジョン・マルホランドというマジシャンが薬を盛る方法をスパイに伝授した時の資料らしいのですが、結構参考になることが書いてありますわね。
醤油入れじゃなくもっと適した入れ物の作り方も載っていますわ。
上手く液体をロードしたらそれを如何に擦り付けるかですが、さすがに触った場所が痛んだら何か塗ったのだなとバレバレなので、何らかの理由付けの必要もありますわね。
例えば、今から体のどこかの部位を呪います、候補をあげるのでどれが良いか言ってください。などといいつつ、手の甲、肩、足などを、液体をロードしていない指で触り、言われた部分だけロードした指を用いることで、そこだけ痛めることができますわ。
その場合、塗る場所を最後に触らねば、人形を痛める前に痛みが出てきてしまいますのでお気を付けをですわね。
まとめ
実用性としては「?」がつくものではございますが、現象はかなりショッキングでいつか使ってみたいものですわね。
そもそものマジック倫理と言いますか、観客に不快感を与えない/害さないという大前提が皆さん持ってらっしゃると思われます。私ももちろん持っていますの。
危険術も基本的には演者が危険なだけで、観客は演者に従ってる限り問題はありませんわ。
観客を怖がらせるという点では不快にさせるビザ―マジックも、観客を害すことはありませんわね。
ですが、このマジックは明確に、観客を害するものですの。
私はこのマジックが大好きではありますが、使いこなせないので使わない、が今のところですわね。
どこまで、何をしていいか、は難しい範囲ですの。
特にビザ―という、ときには不快感を伴うものを行う演者にとって、だからこそより慎重になりますのよ。
色々と考えてしまうマジックでしたわね。
おススメはできませんが、ビザ―マジックを好む人の可能性を広げるためにも知ってもらえましたら幸いですわ。
それでは、御機嫌よう。
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