エモーショナル・インテリジェンスを見直して

アンエクスペクテド第2巻のレビューを書いていたら、ルーク・ジャーメイのエモーショナル・インテリジェンスを見返したくなりました。

理由は…まぁエクスペクテドで紹介されていた某トリックと同原理が使われているからです。

LUKE JERMAY EMOTIONAL INTELLIGENCE

DVDの構成は、実演A―解説1―解説2−解説3―実演B―実演C、これにボーナスでコールド・リーディングについての簡単な話があります。

最初の実演はレクチャー用ですかね?

解説でも、コメンタリー(字幕)的な実演映像が流れますが、実演Aとは別の映像です。

また、実演Bではマジック・キャッスル等でのパフォーマン映像なので、実際の観客相手でどうやっているかが分かりやすいかと思います。

実演Cは、サイキック・アイ・ショップというところで、自称霊能者等を相手にルーティンを用いています。これが個人的に面白かったです。

ボーナスのコールド・リーディングについての話はよく聞くやつで、コールド・リーディングについて余り知らな人には良いかと…(相変わらずPASSAGEの話が出たり、実践が大事だと繰り返されているので、ジャーメイズ・マインド等を既に見た人には得るものはほぼ無いです)

そして、ここから更に感想を書くのが難しいことに思い至りました。というのも、基本的には1つの原理を3段階の演出で見せるという手法が取られているからです\(^o^)/

  • フェイズ1:シンプルで原理そのもの
  • フェイズ2:観客にやらせて起こすもの
  • フェイズ3:より多くの情報を読み取る(ように見せる)もの

フェイズ2と3では別の原理も組み合わされていますが、ベースとなる原理は全く同じです。

フェイズ3は特にメンタルマジックでよく使われる原理ですし、フェイズ2もある種のデュアルリアリティとこれぞメンタル系みたいな作りです。

よくある3段構成ですし、徐々に現象を強くしていくというお約束が守られている、手堅いルーティンです。

また、コールド・リーディングを併用することで、よりインパクトを出すことが出来ますが、コールド・リーディング要素が無くても成り立ちはします(知人がエモーショナル・インテリジェンスのフェイズ1,2を少し改造したやり方でやっています)。

現象自体はほぼ確実に起こるため、そこに自分なりの要素が組み込みやすくなっています。それがコールド・リーディングの要素でも良いですし、もっと霊的な雰囲気でやるのも自由です。実演Cでは普通にサイキック・リーディングとしてやっていますしね…(゚∀゚)

ただ、普通のカード当てと同じような感覚で、マジックとしてやるとちょっと厳しいかもしれません。原理がシンプルすぎるため、普通のマジックとして演じた場合、簡単にタネを推測される可能性があります。

マジックが出来ない人、コールド・リーディングについて何の知識が無い人でも、僅かな準備と、最低限の練習で出来てしまいます。ただ、上手くやるにはそれなりの経験が必要になりますし、扱う原理の単純さの割に実演は割と難しいのでは?とも思います。


そういえば、最近、ジャーメイのストアから新しく出たREINCARNATIONというレクチャーをポチりました。

今回も相変わらず50ポンドというお高めの設定価格で、オープンカートから48時間が過ぎると75ポンドになるというローンチが使われています。

前回のアレとくらべて今回のはどうなっているのかが気になる所です(゚∀゚)

 

関連記事

コメント

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。