ストリートマジックをエアプレイ(゚∀゚)
最近レビューが多かったので、雑談オブ雑談的な流れで書きます。
ストリートマジックをしてみたいという人がいたので、話のネタに丁度いいかなと思い、あれこれ考えてみました。
基本的にエアプレイなので、実際の現場は分かりません(゚∀゚)
(私自身はストリートマジックの経験は数えるほどしか無いですしね…)
ストリートマジックをエアプレイしてみて
どんなマジックがウケる?
基本的に何をしてもウケると思います(ぉぃ)
お客さんが来て、途中で帰らずアクト全部を見てくれるような状況であれば…
むしろ、ストリート最大の難点は客寄せだと思います。幸い私がやったときはストリートにある程度慣れてる?人が一緒だったので客寄せに関しては完全に任せっきりでした。
ここから考えるに
- 見ている人が少ない時:目立つ、興味を引くようなマジック
- 見ている人が増えた時:途中で帰ることを想定して、短くスッキリしたもの
というのが適切であると判断できます。
また、投げ銭を期待するのであれば、短いルーティンで毎回きっちり終わるという形を取った方が良く、ダラダラとやるとチップを貰うタイミングがなくなります。(最後にまとめて貰うってのも手ですが、やはり終わりの形はしっかりしないとだめかと)
ストリートマジックをする人で多いのは、大道芸的なスタイルで「こうなったら凄くありませんか」「ここで拍手」みたいな観客を煽るタイプな気がします。これ、マジックとしては若干問題が有るように見えますが、路上パフォーマンスでは効率が良いのだと思います。観客に流動性があるので、最初にある程度説明しないと最後まで見てくれないという問題があるからです。
向いているマジック
路上パフォーマンスを一種の大道芸と考えると、意外と強いなと思うのがフラリッシュ。
いきなりマジックでは無いものを出してしまいましたね…
フラリッシュとマジックを一緒にやるのは良くないという話は至る所でされていますが、ことストリートという環境においてはかなり優位性があると思います。ジャグリングと同じで、見た目的にカードを使って何かしてるってのが分かるのが良いです。
以前、野島さんのTwitterで、パチンコ屋だったかな?で、マジックをするけど誰も見てくれず、考えた結果机にマジック道具を並べたら見てくれる人が増えた、というのを見かけましたが、これが正解だと思います。
マジシャンってマジックが始まるまでに何も出来ないという弱さがあるんですよね…ルーティンの触りだけやるとか出来ませんし、じっくり見てないとマジックだということが分からない可能性もあります。カードを出していれば「マジシャンかな?」とは思われますが、何をしているのか不明瞭なのでよほど興味が無いと近づいてくる人は少ないです。
そういう意味では、フラリッシュはカードで凄そうなことをする人という印象が遠目でも分かります。まぁ、フラリッシュしたあとにマジックをやり辛いと感じる人には向いていませんが…(私とか私とか私とか)
話を戻して…
向いているマジックは見た目的に分かりやすいものです。特に客の存在無しに成り立たせることが出来る現象。
そういう意味で動画マジックと呼ばれるものは案外向いていると言えます。客が居なくても現象が起きますし、どれも短いのが多いので、角度の問題さえなければ立った状態で続けていればそのうち見る人が増えそうです(観客が増えた後の対処が出来れば完璧)
カップ・アンド・ボールやチョップカップ、グラス割り、フローティング系などは見た目的にもわかりやすくて良いです。グラス割りに関しては、毎回グラスを消費するのでしんどそうですが、あれかなりひと目を引きますしかなり強いと思います。オープナーとしても締めとしても使えます。問題があるとすればギミックがお高いことくらいですかね…
以前京都に住んでいた時に、鴨川(神宮丸太町辺り)でフローティング系の実験をしていたら、「マジシャンが居るねぇ…」と老夫婦の方が遠くで話していたり、「マジシャンが練習してる」と言う声等が結構聞こえました。その時は実験目的のためで、他に何も持っていなかったのが悔やまれます(笑)
ちなみに、実験の目的はどの程度の風まで耐えられるかというものでしたが、その日は割りと風が強かったので、指輪を浮かせたら風で流れ、コインがギリギリ出来るくらいで、お札は普通に飛んでいきました\(^o^)/
スタバのテラス席で知人相手にフローティング系をやっていたら、店内の窓側の人がやたらと指差してきたりしましたし…浮遊系は目を引きますし、ストリート向けだと個人的には思います。
カードマジックはザ・マジシャンと感じるのが良い所です。日本人のマジシャンのイメージって、カードを触っているか鳩を出しているイメージしか無いのでは?と思うことさえあります。
ただ…屋外で風があるので、テーブルにカードを置くようなマジックは適していません。それと触られたらアウトなギミックデック。
人が少ない段階でストリートマジックを見に来る人って、マジックに興味がある人が多いイメージがあります。それか純粋に好奇心のある人か。で、問題なのは興味がある人がどの程度興味あるのか、どう興味があるのか。マジシャンだった場合はやり難いですし、半端に知識を持った素人はタネを見破ろうという気持ちが強かったりします。
以前にやった時は後者の人がちょいちょい居ました。そういう人相手に触られたらアウトなデックを使うのは少し厳しいので、唯一入りでトスアウトデックを使わなかった時でもあります(゚∀゚)
非マジシャンは、マジシャンよりも遠慮がない場合が多く「そのカード触ってもいいですか?」と普通に聞いたり、何も言わずに突然カードを確認しようすることも少なくありません(マジシャンはギミックの値段を知っているので、触って何かあったら嫌だと思うのかもしれませんね)
そして、「そのカード触ってもいいですか?」という質問に対するベストな答えを私は知りません(ぉぃ)
そんなケースが無かったので…(知人ではこれを言われる人がちょいちょいいるので、キャラとか雰囲気が大きく関係していそうです)
尚、見た目に分かりやすいマジックがオススメなのは人が少ない時の客寄せだけであって、人が増えてきたら通常のルーティンをやっても良いと思っています。長くて退屈なルーティンでなければですが。ビジュアルに分かりやすいものは短いルーティンが多いですし、そのままビジュアルなのをやり続けても良いように思います。
ステージやショーでは無いので、大多数の人がずっと見続けるような状態では無い限り緩急はそこまで気にする必要は無いはずです。
最初の方に言ったように、ストリートで最も厄介なのは客寄せです。
人さえ集まっしまえば、クロースアップやサロンと同じ感覚で出来るので存分に力を発揮できるはずです。
向いていないマジック
既に書いていますが、風の影響を受けるもの、触られて困るものは向いていません。
それと観客の流動性を考えると、冗長になりやすいメンタルマジックもそこまで向きませんね。
観客のコトンロールが上手く、最後まで帰る気に成らないくらい魅力的な人であればこれには限りません。
注意点
道路の使用について
私がストリートをやらない理由でもあります。東京都は路上パフォーマンスの取締があり、特に私の住んでいる近所は警察がすっ飛んできます(日によりますが…)
まぁ、警察が来ても注意だけで終わるっぽいのですが、ミュージシャンなどと違い、ルーティンの途中で中断すると何とも歯切れが悪いので、嫌だなと思っています。
それと、机を出す場合も注意が必要ですね。
単に立ってやるだけであればお目こぼしを頂けるかもしれませんが、机を出すと法的に問題が有るのでバッチリ取締対象になります。道路に机などを置く場合、道路専有許可を取る必要がありますし、この許可はパフォーマンス関係では降りたことがないそうです。
(恐らくですが時々いるロープを地面に置いて囲いを作るというのもアウトです)
東京都はヘブンアーティストというライセンス制度があるので、路上でやりたい人はきっちり許可を取ってやれというのが方針なようです。ヘブンアーティストであっても自由に路上でやれるわけではありませんが、指定の場所と時間であれば誰にも邪魔されずに出来るというのは大変魅力的です。
なお、私が以前にやったのは、路上パフォーマンスが黙認されているエリアでした。
プロですか?
ちなみに、路上パフォーマンスや居酒屋でパッとマジックをして「プロより凄い」とか「プロですか?」とうい感想を頂くという話をよく聞きますが、それは観客のその場に対するマジックの期待が低いので、それを僅かにでも上回ることによって起きる感覚である可能性が高く、「アマチュアにしては上手いね」くらいに思っていたほうが良いと思います。
これは不良が少しでも真面目になるとやたら評価されるのと似ています。それか学力があまり高くなかった学生が無理だと言われた中堅私大に合格するみたいな。
大して凄くないのですが、そういうことを期待されていなかった人が普通程度の事をすると何故か普通の人が普通のことをする以上に驚かれるのと同じです。それか絵や歌のうまい若い人に、「将来はプロだね」と言ってるのと同じ感覚の場合があります。
観客の評価を得やすいというのもストリートの良いところかも知れません。
最後に…
タイトルをもう一度読んで頂けると幸いです(゚∀゚)
路上での経験が少ないので、大半は想像で書いていますが、恐らく大きくは外れていないはずです…
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