ドラゴンウォッチスチールの感想
こちらのサイトでレビュー的なのを書くのは久しぶりですね。
案件ではなく普通に自費で購入したレクチャーの感想になります。
あまりイメージは無いかもしれませんがウォッチスチールも極稀にやることがあり、レクチャーも複数種類見ています。
(※ パフォーマンスとしてではなく、バーカウンターとかで隣の人と話しながら一発芸としてやるタイプ)
DRAGON WATCH STEAL by RYUHEI NAKAMURA
中村龍平氏が普段やっているらしいウォッチスチールのルーティンです(多分)
特徴:
ウォッチスチールの難さは、スチールに気が付かれるのではないかという不安感によるものだと言えます。
不安感は緊張を生み、緊張は相手に違和感と気づきを与えます。そして、気が付かれないための方法は以下の2つしかありません。
- 自然に素早く抜き取る
- 他に注意を向ける
高い技術力があれば自信を持って安定して行えるものの、そこまで熟練するのは難しいため、基本的には不安感を払拭すべく他の現象を並行する場合がほとんどです。
で、このドラゴンウォッチスチールも他の現象と並行することでスチールを隠蔽するタイプなのですが、注意をそらす手法が他のウォッチスチールと比較してエゲツないくらい強いです。
そして…組み合わせそのものが手法の肝となっているため、これ以上の言及は無理です…(ぉぃ)
ただ、間違いなく「そりゃ盗るタイミング作れるわ…」と思うくらいインパクトの強い現象が被せられており、同じ現象ができるのであれば再現性はかなり高いと予想されます。
問題点:
人によっては全く役に立ちません。
中村龍平氏のルーティンをままやるにはキャラクターをかなり選びます。それこそ危険術とかピックポケットとか、「ザ・マジック」と言うよりは「超人芸」よりのパフォーマンスを普段からしていないと再現できない問題があります。
これを見て「さぁやるぞ!」となる人は恐らく少数派なんじゃないかと…
少なくとも、ちょっとした飲み会等で演じる類いのものではなく、しっかりパフォーマンスとして演じる環境がある人向けです。なので、趣味で軽い現象をやる程度の非職業的マジシャンは再現できないかも知れません。
ただ、私の観測範囲で言うなら、ピックポケット・ウォッチスチールをやる人は大体その手の現象ができることが多いので、普段からピックポケットをパフォーマンスに取り入れている人は即戦力になる可能性があります。仮に即戦力にならなかったとしても、恐らく抵抗は無いはずで普通に練習してやる気がします。
(以前ピックポケットのレクチャーに参加した際、この手の現象のやり方や実演で盛り上がっていたので、割とみんなデフォルトでできる疑惑が…)
なお、私はこの手の現象が出来ない或いはやる気がないため、ウォッチスチールに応用するなら構造だけ借りて全く別の現象で代用することになります。
気になったところ:
全く関係ないのですが、他者のマスクを素手で触れるのは不衛生だなと思いました…(中の人は元医療系)
総評:
普段自分がやっているルーティンを解説したら属人性が高すぎて他の人は容易に真似できない…なんてことはよくあることですし、このレクチャーもその要素が強いといえます。
ただ、使うアイテムや構造的にはシンプルなので、代替できる現象が思いつくのであれば参考になると思います。
もし自分がやるなら…
実演スタイル的に私はまま再現するのが不可能なので、これを参考に何かできないかを模索中です。
既に述べたように使うアイテム自体はシンプルですし、それらを使う現象があれば何とかなりそうです。
とりあえず、パッと考えつく範囲では、ブレスレットを盗る手法はアイテムを変えればメンタル系のオチとして使えそうです。
ウォッチスチール部分についてはまだアイディアが浮かんでいません。というか、ドラゴンウォッチスチールで併用される現象が生理的に強すぎなのでどうしたもんかと... 一応、候補は幾つかあるもののそこまで強いディレクションが掛からないため、ウォッチスチールの精度そのものを上げる必要がありますし、結局は「要練習」と言った所です。
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