メイキング・マジック 第2巻
マーティン・ルイスのメイキング・マジック 第2巻の感想です(゚∀゚)
恐らくですが、マジシャンの多く(もないか…)は、カーディオグラフィックを知りたくて、第1巻の方を見たことがあるかも知れません。
そして、この第2巻は買ってない、若しくは見てない人が少なくないと勝手に思っています。
まぁ…私がそのタイプの人だったわけですが…/(^o^)\
他の人におすすめされて、尚且つタイミングよく新年セールがあったので買った口です。
で、このレクチャーですが、恐らく、第1巻よりも実践的だと思います。第1巻に比べれば、工作の負担も少ないですし、割りと直ぐにできそうなのが多いです。
ちなみに、第1巻はVHSをDVDに焼き直していますが、第2巻は最初からDVD仕様で作られているとか。そういう話がされていただけで、だからどうこうという話はありませんでした/(^o^)\
今回もDVDのパッケージ順に少しだけ簡単な感想を書きます(゚∀゚)
感想
ティッシュペーパー・トリック
紙ナプキンを破って復活させる現象を、タネ明かしを交えながらやるというもの。失敗が失敗になっていない、解説が解説になってないタイプのサカートリック。
サカートリックをあまり好まないのですが、ここまでコメディタッチにやれば案外アリなのでは?と思えるトリックでした。
準備もそう大変ではありませんし、スライハンド部分もタネ明かし(仮)パートに上手く紛れ込んでいるので、負担は少なそうです。
ただ、思ったより演技力は必要なのではないかな?とも思いました。
ハンドスキャン
手の両面を改めてからのカード・プロダクション。単体でやるというよりは、オープナー的な立ち居地のちょっとした一芸というトリック。
実演パートは大体このトリックから始まっていました。また、実演だと1枚だけのプロダクションをしていましたが、解説を見ると複数枚も出来るとか…
このDVDのタイトルから察せる通り、ギミックですが、工作難易度は何ともいえないところです。私のオフィスにある設備だと作れますが、人によっては少しむずかしいかもしれません。
スライハンド的な技術は全く無く、条件次第では非常にフェアに見えるプロダクションです。
ちょっとしたネタ以外の使いみちは思いつきませんが、これは全力で作ってみたいです(゚∀゚)
コメディ・カードスタッブ
コメディではないパターンは、セロが以前に日本のテレビでやっていた気がします。
机にカードをバラバラに並べて、目隠しをした演者がナイフでカードを指して当てると言うトリック。
それのコメディタッチ版。
コメディ要素を抜いても成り立ちますが、コメディ要素を混ぜたほうが不可能性が高くなります。
クリスタル・ゲイジング
選ば得れたカードを、別の観客が水晶玉を見ながら当てるトリック。
実は一番気になってたものです(笑)
というのも、以前にバイト先で何故か結構大きめの水晶玉を貰ったので、どこかで使えないかなと考えていました。ただ…私の持ってる水晶玉はこれをやるには少し大きいですし、形状も最適なものでは無いのでやはりお蔵入りになるかもしれませんが…/(^o^)\
これも工作が多めで、演者の負担が少なめのトリックでした。工作自体は簡単なので、水晶を入手得することが最大の難関になりそうです。コスト的に。
コンタクト・ジャグリングで使われる、アクリルのボールで出来るかは不明。
ハーブ・イット
DVDのメニューだと「ヘーブ・イット」になっており、字幕では「ハーブ・イット」でした。
" Halve it "というタイトルなので、どちらでも良いことでしたね…
途中の解説でこんなことが言われていました。
「サイコロの両面を足すと必ず7になることは…普通の観客はほとんど知りません」
まじかっ!?と思いましたね…
日本だとほぼ常識な気もしますが…もしかすると私の気のせいである可能性も…少なくともマーティン・ルイスの周りの非マジシャンはほぼ知らないそうです。
(どうもアメリカ・イギリス圏では常識ではないようです)
私はちょっと手を出したくは無いですね…
カード・イン・ボトル
現象はタイトル通りで、選ばれたカードがボトルから出てくるというもの。
ザ・工作という感じで、細かい工夫なども色々あります。これを真面目にやろうと思うと結構ハードルが高そうです。
複数のギミックや原理が複合的に使われていますし、集大成的な雰囲気があります。そして、途中で使われているとある工夫は、メンタルマジックでも使えるなと思いました。たぶん、そのへんのアイディアだけ回収して使いそうな気もします。
というより、これ工夫次第ではメンタルマジックのトリに使える機構ですよ…13Steps to mentalism でも似たようなアイディアを見た気がします。
総評:工作とコメディ
スライハンドを全面に押し出すタイプの人、クールなキャラで演じたい人には向きませんね。サロン向けで、笑いを取りつつ、ちょっと不思議で愉快なことをしたい人むけという印象があります。
これは、マーティン・ルイスが自分のキャラに併せて作っているからとも言えますが、ある意味その状態で完成されているので応用をしようと思うとルーティンに結構な手入れが必要になりそうです。
技術を魅せるタイプというよりは、観客とのコミュニケーションを重視するタイプの人向けだと思いました。
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