レビュー:Mental Rubik by Pablo Amira
御機嫌よう。
最近筆が乗ってるお嬢様マジシャンですわよ。
あれですわね。戦争が始まりましたわね。
わたくし下手に政治を語ると世界の半分を敵に回すとセバスチャンに教わったのであまり触れませんが、ツイッターでバンバン戦争の情報が流れてくるのはこう、不思議な気分ですわ。
遠い国の話に思えてどうしても実感がわきませんが、よくよく考えれば今軍事行動始めた国ってうちの国とも領土問題抱えてましたわよね。
そう思うと笑えませんわ。
一刻も早く平和が訪れることを祈っておりますの。
そういえばロシアのマジシャンって聞きませんわね。わたくしが知らないだけ…?
目次
Mental Rubik by Pablo Amira
さて、今回紹介するのはルービックキューブを使ったメンタルマジックですわね。
去年の暮あたりにルービックキューブ解法の動画を見て、結構簡単なことを知ってから、マジックに行かせないかなぁと思い購入したものですわ。
著者はMentalism CenterのPablo Amira様。
わたくしの感想では、全体難易度は低く大胆なネタが多く、初心者でも一定の物ができるが値段設定は比較的高めなイメージの方ですわね。
革新的な発見とかそういったものを期待して買うのはお勧めできませんわ。
ただ、道具を減らしていく系のテーマで本をよく書いてますし、使ってもビレットとペンぐらいのミニマリストな(Minimal mentalism的な本も出してた気がしますわ)メンタリストなので、そういった方向のメンタリストを目指す方にはおすすめですわね。
わたくしはArt Vanderlay様が好きなように、何でも使って凄いことしたいので真逆なのですけども、そのArt Vanderlay様自体はMentalism Centerでレクチャーだしてますので、巡り巡ってPablo Amira様に感謝しておりますわ。
値段は25$
普通のルービックキューブを使ったマジックが6個説明されており、キューブ自体は普通の物を自分で用意する必要がありますわ。
レビュー
Rubik opener
観客が一人ランダムに選ばれ、好きなルービックキューブの色を言ってもらう。
その色の面を20秒以内にその場でそろえて見せたうえで、最初から見えていた袋の中に、その色が書かれた予言のカードが入っていたことを明らかにする。
感想
ルービックキューブを使ったメンタル系オープナーですわね。
トリック自体はかなり単純で、メンタルマジックを嗜むものなら皆タネを察せるレベルの物ですわ。
肝心の20秒以内に一面そろえるところに関しては、何のトリックもありませんの。
各々やりやすい解法でやってくれといった感じですわね。
一応解放の説明もリンクが張ってありますが、一部リンク切れしていますわ。
6分の1の確率で驚きがアップする方法で観客を選んで、残り6分の5はアウトが作られてる感じですわね。
とはいえアウトの作り方はなんていうか、こう、丸投げ感が……
効果自体は弱いかな…?と思いますが、キューブのルーチンを始めるオープナーとしてはわかりやすくいいかなと思いますわ。
Thought-of-Color
観客にキューブの色を一つ心の中で思い浮かべてもらい、それを言わず、書かずの状態で演者は目隠ししてキューブを一面そろえる。
そのそろえた色が、思い浮かべていた色である。
感想
結構好みですわ。
方向性や演出は大好物であり難易度はかなり低いのですが、タネの強度も多少弱いなとは思いますの。
基本ステージやパーラーを想定したデュアル・リアリティであり、一応どの現実でも不思議さは担保されていますわ。
ただ片方の不思議は少し弱いのと、案の定話し合いされるとタネが割れてしまいますわね。
インスタント・ストゥージ・・・?ではありますが、比較的実演しやすいものですわ。
人を選ぶタイプの種ですわね。
寄席でやるには良いかもしれませんの。(いない)
まぁ簡易なマインドリーディングですし、ポップに明るく演じられる点からも、のちに紹介されるキューブを用いたQ&A?リーディング法?の前座によいですわね。
Rubik Choice
6つの封筒に各キューブの色が書かれた紙が入っており、それを混ぜ合わせたうえで観客に一枚になるまで消去法で選んでもらう。
演者は一枚ずつ選んでもらう間にキューブの一色をそろえ、封筒から紙を取り出すと、その色が書かれています。
感想
某13ステップにあるタネの応用ですわ。
準備も簡単にできますし、最初から途中まで作っておき、その場で続きから作って見せればより不思議さが出せるのでは…?とか思いますわね。
多少注意は必要ですが、まぁマジシャンなら大丈夫でしょうし、キューブの予言で問題となる「キューブをそろえている途中の時間」が解決するのはとてもうれしいですわ!
一面そろえるのにも一分弱かかるお嬢様にも優しいマジックですわね。
自由に選ばせるので不思議さもひとしおですし、予言の面を常に下にしてそろえてしまえば途中でバレることもなく、変にフォースしてるようにも思われにくいです。
「その封筒を選んだのであれば、こう回転させよう」
「その封筒を捨てるなら、こう回転させねば」
なんていって進めていっても良いですわね。
クロースアップでもできる簡易な不思議で、使い勝手が良いですわ!
Triple Rubikction
演者は観客の好きな人の名前、思い浮かべたもの、その場で決めたルービックキューブの色をすべて予言して見せます。
感想
某古典的ビレットを使った原理の応用版ですわね。
キューブの色に関してはEquivoqueなんですが、絞り方がちょっと独特で面白いですの。
ただEquivoqueで絞っていくことをあまり好まないので、別途の予言法を用意するかなにかしたいですわ。
ちゃんとキューブマジック専門になっている本などを読めばいい感じの物がありそうですし、改変していきたいなと思うマジックですわね。
ただこれEquivoqueが独自の部分ですし、そこなくしたらキューブ使う必要もなくなっちゃう気が……。
Modern Aura
キューブを使ったリーディングシステムです。
感想
はえ~って感じの感想しか出ない……
マジックと言いますか、キューブを使った占い?のやり方ですわ。
特段リーディングシステムとして秀でてるような感じはしませんわね。
覚えることが少ない分簡単に始められますし、カラフルさがオーラリーディングと組み合わせやすいのが良いですの。
何かしらHot reading的な要素があるわけでも、誰にでも当てはまる何かが解説されてるわけでもないですわね。
よっぽどキューブを使いたいのでなければ、これにする必要もないのでは…?
個人的な思いですが、占いとかそういうのは、小道具もできるだけ意味ありげにしたいんですわ……
キューブは明るすぎますの。
関係ありませんが、キューブは全部で54面(6面×9ボックス)あるのですが、トランプの文字を入れればちょうど合いますし、なんかうまくできないかしら…?
タロットでできればなお良かった…。
TOR
3人の観客が個々にキューブの色を思い浮かべてもらいます。
演者はそれらを質問などなく当ててしまいます。
感想
タイトルがTossed out deckからもじったTossed out rubik の略らしいのですが、原理がなんだかなぁ…と思いますわね。
結構皆さん誰でも知ってるような色の推測ですし……。
一応原案ではそれを隠すために、追加の要素が加えられてはいるのですが、まぁ多くのマジシャンが嫌うあれですわね。
地味に暗記要素が増えていやですし……
いやこの程度の暗記なら苦ではないのですが、この追加要素に頼るのであれば暗記なんてしなくとももっと不思議でいい現象が起こせるだろうと……
既存のTossed out Deckを想像していたら、これじゃない感を存分に味わいましたの。
締めのトリックにしては、すこし拍子抜けでしたわね。
まとめ
キューブを使ったリーディングに惹かれて購入しましたが、まぁやることもないだろうなといった感想でしたわ。
Rubik Choiceやopenerは結構面白買ったので、キューブルーティンを行うことがあれば取り入れてみたいですの。
もう少し、クロースアップにも強いものが多ければうれしかったですわね。
それでは御機嫌よう!
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