レビュー:MindCraft: Visions by Bill Dekel
御機嫌よう!
もう三月ですわね。
あぁぁぁ新学期が始まるフル単じゃないと卒業できないフランス語わかんない……。
専門範囲と関係ない授業の単位が絶望的に取れませんわ……。
わたくしがやりたいのは宗教!!!!!!厳密にいうと仏教やら古神道!!!!!フランス語とか自然科学範囲の単位は知りませんの!!!!
あぁぁぁっぁぁぁぁぁぁああああっぁああぁ(暴走)
目次
MindCraft: Visions by Bill Dekel
我に返ってレビューしていきますわね。
今回は前回の続きでMindCraftシリーズ第二段!
MindCraft:Visionsですわね!
Dekel様三部作の一つで、前作よりかは作品数は少なく、説明は多くなっていますわね。
実用性が上がったかと聞かれれば……、うーん……?
やっぱり言語の問題だったりはありますね。
ただ、最後に載っているルーチンは素朴ながら行いやすく、得るものはあったかなと。
コールドリーディングやQ&Aの話が増えたのはうれしいですわね。
レビュー
MindJack
1~100の数字をフォースする。
感想
英語で成り立つものなので、日本語ではできませんわね。
出来ても微妙な感じではありますの。
エキボク自体がわたくし苦手で……、何らかで絞るの、うまくやらないと不自然でしかありませんことなくて?
正直これもよく考えれば違和感を持たれる類の物でしたわ。
一応日本語で置き換えられるかも考えたのですが、こちらはほぼほぼ無理ですわね。
こないだKumaのステージショーを見てから、54までの2桁の数字を予言するタイプのマジックを探しているのですがなかなか見当たりませんわね。これも違いましたわ……。
指示が3つで一択に絞れるというのは結構好きですが、そもそもできたとしてもこれをやる機会もそうそうないんですわよね。
カードなんかに応用して色々別のマジックにつなげる工夫も書いてましたが、他の解決法でもっと有用なものもあるしなぁと……。
BookTest
自由に選んだページ数の最初の単語を当てます。
感想
MaindJackを使ったブックテストですわね。
結構力業なところもありますわ。
ごくごく単純な種ですが、これやるなら別に原案でもよいのでは…?と思いますの。
というか前作の「Invisible Book test」のほうが印象的でどこでも実演できますし、暗記も必要ないので良い気が……。
借りた瞬間にできるわけではないので、元のフォースを差し引いても別に……と思いますわ。
フォースを考えてからそれに合わせて作ったなという感想ですわね。
Other Languages
別の言語での応用です。
感想
案の定日本語は対応していませんわ。
ドイツ、イタリア、スペイン、フランスなどの、アルファベットを使う言語はできるっぽいですわね。
これはどうしても構造が違うから仕方がないとは思いますが、アナグラム然り、日本語が不利な気がする……。
名前も苗字も多いから当てにくいし……。
50音あるし、母音(あいうえお)が含まれない単語だらけだし……(アルファベットならどの単語もaiueoのどれかが入ってる)
日本語話者のメンタリストが増えれば……おのずと見つける人も増えていくと……期待しますわ……(お前が見つけろ感)
The Fairer
1~10の間の数字を1つフォースする
感想
面白いですわね。
日本語でもできますし、ちょっと特徴的な絞り方で面白いなと思いますの。
上手くやれば無難に不思議にできるかなと思いますわね。
ただこれだけでやっても不思議さ少ないので他の物に組み込みたいのですが、応用編が書かれてないので残念ですわね。
一応二つの数字のフォースが書いているのですが、もう一つに関しては英語限定ですわね。
書いてはいませんがやり方的に、確実でもう一つ、確実性下げてももう一つで合計三つ、日本語で一桁数字のフォースができますの。
こうやってみると、結構有用ですわね。
1~10までのフォース全部覚えてしまえば、実質最強なのでは…?
Cold Reading Justification
コールドリーディングの正当性について語っています。
感想
短くありませんこと…?
もっといろいろ語れませんかしら…?
その後の導入としてミニコラム的な立ち位置にしているのだと思われますが、書き方の表記が変わらないのであれば、一つのマジック解説と同じように感じますの。
名前見てワクワクしていた分がっかりしましたわね。
内容としては、リーディング本読んだことある人ならもう語るに及ばずといった程度ですわ。
Under Thin Ice
観客の潜在意識から受け取った回答をもとに、詳細なリーディングと的確なアドバイスを行えます。
感想
前回の「On thin Ice」と比べ説明が増えており、読んでて楽しいですわ。
ただ、なにかしら当てるものではなく、それっぽく演じる方法に近いですわね。
なんて言いますか、コールドリーディングそのものを教えているわけではないのですが、これを繰り返してトライ&エラーを繰り返せば、コールドリーディングができるようになりますわね。
外さない、それっぽい雰囲気でしゃべり続ける癖をつけさせる的な…?
よくいるリーディング能力があるといってる人が実はコールドリーディングめっちゃうまいだけだった、的な話の、気付かずコールドリーディングがうまい人を作り出すのがある意味これかもしれませんわ。
実際このマジック?の最後に、これらを繰り返してたら自然に読めるようになるよ~的なことを書いてますし。
正直これより良いリーディングシステムがあり、コールドリーディングの勉強としてみてももっと良いものがありますが、興味がある人は読んでいても良いかもしれませんわ。
読む内容としてはオーラですわね。
Personality Profiling
「Under Thin Ice」を応用したQ&A
感想
かなり簡単なQ&Aですわね。
構造は単純ながら、上記のコールドリーディング?的システムと組み合わせることで、少し不思議さを加えている形となっていますの。
ステージなどで読み上げる際に、ある意味実用的なのではないかしら?
実際の霊媒やらリーディングでは、単純な種でやっているといいますし。
そこまで欺瞞性がなくとも、雰囲気を作り上げれる人であれば、これで十分Q&Aショーができるようにも思いますの。
ただこのQ&Aショーというのは、あくまで霊媒やらそういった宗教的な人がやっているものを前提としてモノで、Luke Jermay様レベルに不思議なものなどを期待しないでくださいませ。
正直マジックショーの不思議さで使うタイプではありませんわね。
Through the Looking Glass
デュアルリアリティ的なカードフォース
感想
面白いですわね!!!
たしかにうまくフォースされていますわ。
ただ、あるゲームを観客が知っていないとできませんわね。
知らなくてもできはしますが、不要な質問されかねませんわ。
厳密には絞れるのは二枚まで、それに参加者はそこまで不思議じゃない、という点でマジックとしての実用性はあれですが、ひたすらアイデアが好きですの。
このアイデア使えばなんかもっとうまくできる気がするんですわよね……。
ColorPrime
観客が自由に考えた三つのことを明らかにします。
感想
これも基本は英語ですわね……。
別に日本語でもできなくはない気がしますが、不思議さが微妙な気も・・・?
あと、宝石の名前って皆さん知っているのかしら…?
わたくし占いとかでも使いますし、雰囲気作りのためにも誕生石ぐらいは言えますが、普通の人はそんなに知ってるイメージじゃない気が…。
時々占い好きの女の子が覚えてる程度では……。
いや、英語であればその問題も解消されているのですが、日本語に置き換えるとその問題が出てきますの。
出来ればかなりスマートで不思議なマジックになりますわね。
追記:日本語で考えてたら手詰まりしましたわ。そのままでは応用できないので、結構変える必要が……。
Psychic Psychopath
簡単なサイコパス診断を行い、観客がサイコパスとなる。
感想
ちょっとしたゲームですわね。
説明はメンタル寄りになっているので確実性に弱みがありますが、普通にマジックトリックで解決いたしますの。
やり方変えればある程度安定すると思いますわね。
やってることとしては、感情が書かれたカードを用いたゲームであり、がちがちなショー向けではないですわ。
多少心証を害するような内容ですが、まぁ演技として許される範囲のアレですし、しっかり人を選んで見せればよい見せ方ですわね。
NLPとか、似非心理術系のうんちくを語りながらやると雰囲気に会いますわ。
Jazz Mentalismみたいなアウトで何とかする方法もある気がしますが、前提的に多少厳しい…?
Wonder Weapon
心を読んで、カードを当てます。
感想
力業で、ステージでしかできないですが、かなり面白いですわね。
これ以上なく簡単にできますし、うまくやれば本当に心を読んだように見えますわ。
多少外す可能性はありますが、それでもニアピンまでは持っていけますの。
ステージメンタリズムってこういうことができるからいいですわよね。
いい感じに観客を巻き込みますし、ストレスの少ないカード当てなのでおすすめですわ!
パーラーでは少し難しい気もしますわ……。
人多いほうがよりバレなさそうな気がしますの。
Impromp2
クロースアップで行えるルーティン二種。
感想
なんか、組み合わせると良く見えてきますわね。
とりあえずひとつずつレビューしていきますの。
・ルーチンA
クロースアップからパーラー規模で行いますの。
内容としては、Wonder Weapon、ColorPrime、The Fairerをうまく組み合わせたものですわね。
ColorPrime以外日本語でもできますし、Colorprimeもここでは日本語に置き換えやすいので、ルーチンAは比較的実用的ですわね。
多少怖さはありますが、まぁ気軽にできる良いものかと思われますの。
いい感じに観客も巻き込めますし、組み合わせることで驚きが増えて疑いも減るような感じになっていますわ。
タネ巻いて、別のマジック挟んで論理的断絶させて、回収っていうのは王道ですわね。
ルーチンとして良いものだと思いますし、このままではできなくとも、何かに組み合わせたりのヒントになると思いますわ!
・ルーチンB
クロースアップで1:1を想定していますわ。
内容としてはPsychic Psychopath、Under Thin Ice、Mind Jack、Primeを組み合わせたもので、ラポール形成?を目的とした感じのルーチンとなっていますの。
日本語ではやはり難しい気もしますが、まぁMind Jackさえ何とかすればよいですし、このMind Jackはブックテストとして使われているので別のお好きなブックテストと置き換えてしまってもいいかもしれません。
踏み込みすぎず、驚かせすぎず、いい感じのバランスに組み立てられている感じですわね!
Under Thin Iceがある分、経験値が必要ではありますが、逆に言えばアウトがある占いとしてコールドリーディングの練習にも使えるルーチンですの。
マジシャンより占い師に良いかもしれませんわ。
また、メンタリストのイメージが「マジシャンじゃないけどなんか不思議なことする人」と漠然としてる日本だと、このルーチンBのようなすごい不思議でもないし失敗するかもしれないけど、なんか不思議な雰囲気なものは、メンタリストらしいものとして受け入れられるかもしれませんの。
一個一個のトリックを見てもなんだかなぁと思いつつ、ルーチンにするとよく見えてくるあるあるですわね。
Bonus
気軽にできるマインドリーディングショー。
感想
某ギミックデックの偉大さを再確認いたしましたわ。
日本語だとそのままじゃできませんわね……。
まぁ少し考えれば改変できそうではありますの。
Fraser perkar様もですが、某ギミックデック使えばすぐにアウト作れてマインドリーディングショー作れるの最高ですわよね。
ほんと便利……。
ステージはWonder weaponで、パーラー、クロースアップはこれでカード当てすれば、十分対応できそうですわね。
これが一番、とはならないが、実用性は十分ですの。
まとめ
1つ1つで見たら微妙でしたが、ルーチンで示されるとワクワクしてきましたわね。
全体を通してアイデア的な雰囲気をまとっていたのの、実用的な使い方が示されたからかしら…?
前回のPerceptionsからも引用して、いくつか組み合わせても楽しいかもしれませんの。
というか構造は別の人のマジックも組み合わせやすいですし、色々いじりがいがあって楽しいですわ!
個人的には二作目のほうが好みですの。
二作目のほうが内容充実してるように感じるの、珍しいですわよね。
それでは、御機嫌よう!
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