リアル・デックスイッチの感想
字幕版が出る前に買うか悩んで見送った結果、字幕版が出たので速攻で予約していました(゚∀゚)
ベンジャミン・アールの『リアル・デックスイッチ』。
名前の通り、デックのスイッチ方法について色々紹介されています。
デックスイッチの有用性は今更語る必要は無いかと思いますが、自然に出来るのであればかなり有用な技法であることは間違いありません。
結論から言うと、この『リアル・デックスイッチ』は私の普段やる環境ではほぼ使えません。
基本的にテーブル必須で、お互いがしっかり座った状態でやる方法がメインで、スタンドアップで出来る方法は2つしか無く、どちらも少し苦しいです。
スタンドアップで紹介されていた方法は割りとありきたりな方法で、やるには登場させる小道具を増やす必要がありますし、もう1つの方法もそんなに賢い方法ではないなと感じます(ある工夫についてはとても参考になりましたが)。
スタンドアップでの方法はあくまでオマケなのは分かっていましたが、トレイラーの初っ端が立った状態だったので若干の期待をしていたわけですよ…
立った状態でも出来なくは無さそうですが、丁度良い高さのテーブルかそれに変わる物はほぼ必須です。
観客に立っている人がいない、完全なシットダウンの環境でやる人であれば、かなり使えるデックスイッチの方法が解説されています。
トレイラーでも言及されていたように、基本的な原則、持ち方は1パターンしかありません。
ディーリングポジションとビドルグリップの組み合わせだけです。
動作をカバーするために、カットしたように見える動作が入るものもありますが、こちらも大きく2パターンあって、カットしたように見えているだけで順番が一切変わらないものと実際にカットされているものがあります。
特に前者のパターンは出来ることでかなり幅が広がりそうですね。
後者の方が、より動きがカバーされてスイッチに気が付かれにくい、という説明もありました。
トリックデックや循環スタックをロードするだけの用途であれば、カットする方を選択するのもありです。
(トライアンフでデックスイッチする人がどれだけいるか分かりませんが、トライアンフをやりたい人は前者の方法を習得する必要があります)
原則は同じで、違うのは、スイッチするためのデックを右手に持っているか、左手に持っているか、スイッチされるデックが手の上にあるか、机の上にあるか等です。
観客の位置や自分の姿勢から適切なモノを選択して行えば良い、というのがベンジャミン・アールの主張です。
ベンジャミン・アールが行うデックスイッチはどれも見た目が自然で、カメラ越しで見ているにも関わらず錯覚が強く、何度も見返したくらいです。
こんなに一時停止したレクチャーはトリロジー以来ですね!(゚∀゚)
普段やる環境には全くマッチしませんが、うっかり練習してしまうくらいに衝撃的でした。
もう1つ付け加えるのであれば、それなりに手の大きい方がやりやすいかと思います。
角度に気をつけていれば手が小さくても行けそうですが、一部の方法では手が小さいとそもそも保持できないかも?ってのがあります。
いくら錯覚が起きるとは言え、完全に見えているものは隠せない気が…
まぁ、手の大きさ関係なく綺麗にスイッチできる方法もあるので、手の大きさはそこまで重要では無いかもしれません。
ちなみに、知人から「買ったほうが良いですか?」という質問が来ましたが、カード・マジックをどっぷりやる人で、普段やる環境が適していない限りは必要ないと応えました。
私を含めスタンドアップ中心の人にはオススメしにくいですし、居酒屋や飲食店等でカジュアルな環境でやる人にもオススメしにくいです(恐らくテーブルホッピングにも向いていません)。
しっかりとセッティングされた場で本格的にカード・マジックをやる人向けですね。
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