レビュー:ザ・スワミギミック

まだまだ続きます、新年セールで買ったDVDのレビュー!

今回は、もうタイトルが既に出落ち!

ザ・スワミギミック

スワミギミックについてのレクチャー

割りと最近まで、心情的な理由からスワミギミックを敬遠していましたが、ここ2年で使い始め、去年から普段やるルーティンに組み込んでいます。

数人の使い方を見た上で、自分なりの演出を加えてやってはいるものの、そういえばスワミギミックについて詳しく解説されたレクチャーは見たこと、読んだことがないなと思い、今回見るに至りました。

実演パートがない問題

全体を通しての感想は、「実演パートがない!」でした(゚∀゚)

リー・アールがスワミギミックについて語り、ルーティンについても「こういうのがある」と説明するだけでした。

実演パートがなく、更にスワミギミックを使うのを知っているため、「そんなに明らかに書いている動きして大丈夫かな?」と思うことも度々ありましたが、恐らく実際に使う時はそこまで注目はされないのだと思います…

一応、スワミギミックの存在を疑われない実演上の工夫や、使う道具の選択についての説明もありましたが、やはりこの辺は実際の観客相手の映像が欲しかったですね。

内容

内容としては、少なくとも、スワミギミックを「単に二桁の数字を当てるだけ」という使い方をしている人は見たほうが良いと思います。

意外と多いんですよね…スワミギミックという非常に自由度の高いギミックを使っているのにも関わらず、やることが数字を当てるだけの人。

同じ数字を当てるだけでも、演出次第では、魔法に見えます。そして、このレクチャーではその演出についての幾つかのパターンが解説されています。

なお、スワミギミックの自作方法も紹介されており、製作に必要なモノはAmazonで全て手に入ることを確認しました。

紹介されていた手順については、詳しく書くとそこから簡単に使い方ややっていることが推測されてしまうので、簡単に済ませますm(_ _)m

まず、言えることとしては、ほぼ全て、直接的な使い方をされていなかったということです。

相手の言った数字や言葉が、手に持っているカードに書かれていた、なんて単純な使い方はされておらず、別の現象のアクセント或いはオチを成立させるための手法としてスワミギミックが使われていました。

以下順番が少し入れ替わっていますが…

マネー・イン・ユア・ポケット(テッド・レズリー)

相手の持っている小銭を当てるという、言葉にするとシンプルな現象ですが、オチにひねりが加えられています。

凄くマジック的な要素があります。

キッズ・カード(デニー・ラウ)

デックから相手の思い浮かべたカードが消え、なおかつそのカードが予言されているという手順。

スワミギミックは割りと即興的な使われ方をされるイメージがありましたが、これは準備に結構な手間がかかっています。

手間は掛かりつつも、見ている方としては完全な即興に見えます。

これ実際に目の前でやられたらビビりますね(゚∀゚)

ブロウ・アウト・ザ・キャンドル(ピエール・バレイ)

誕生日をテーマにしたルーティン。

私が普段やっているのと演出というか設定が似ていて、最終的に示すものは違いますが、思い浮かばせるためのストーリーや手順、最後の台詞がかなり近かったです。

ボリス&ナターシャ(テリー・バレット)

恐らく、このDVDの中で紹介されていた中で、一番直接的にスワミギミックを使っているなと感じたルーティン。

これもやはりストーリーがあって、それにそったエンディングとしてギミックが使われています。

ヴェガ・メンタル(マーク・セイラム)

シンプルですね。というか、これだけパッケージに載ってません(゚∀゚)

若干、バナチェックのサイコロジカル・サトルティ的な要素がありますし、日本人相手には最初の設定はほぼ上手く行かない気もします。

ミスディレクションについての話は少し参考になりそうです。

ドメスティック・デセプション(ケン・グレイディ)

マックス・メイビンの某メンタル・エフェクトにスワミギミックでやる現象を足した感じの現象。

準備にそれなりに時間がかかります。

スワミギミックを持っていない、或いは使えなくなった時の緊急手段が解説されています。

総評

全体的にストーリーと言いますか、予言或いは読心に至るまでの設定が用意されています。情報量を増やすことで、ギミックにまで意識を行かせないような作りになっています。

ただ…「そのタイミングでその台詞を言ったら手元を見ちゃうだろ…」ってのが多々あったので、やはり実際の観客相手にやる実演パートが欲しかったですね。

ほんとにそれでバレないのかな?と…

演出については参考になりますが、ギミックの使い方に関してはあまり参考に成らなかったです/(^o^)\

個人的にはブルース・バーンスタインの『Unreal』で解説されているスワミギミックの作り方や、使用方法、練習についてのほうが良かったと思います。

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