レビュー:アンエクスペクテド第2巻

実は買ってました『アンエクスペクテド第2巻』!

まぁ、買っていたことに関しては大方予想通りだと思います(゚∀゚)

全体的なイメージとしては、第1巻に比べて少しマニアックな感じがビンビンしますね…似た系統の原理が多いってのがありますし、メンタルおなじみのワン・ア・ヘッドの原理もガッツリ出てきます。マニアックというよりは、典型的なメンタルマジックという雰囲気と言ったほうが近いかもしれません。

そして、第2巻も字幕はちょっと雑でしたね。

第1巻ではちゃんと「サイコロジカル・サトルティ」(バナチェックの著書)と訳していたのに、第2巻では「心理的なサトルティの本」となってる箇所がありました。複数人で翻訳していて、そこのパートに当たった人が、著書を知らなかったという可能性などを想像しました。(以前、翻訳業もしていたので、こういうところに少し気が行きやすいです)

今回は解説順とパッケージの表記順は同じっぽいですね?

それでは早速感想を…(もはやレビューではない)

アンエクスペクテド第2巻

トリビュート・トゥ・Mr・ケイン

よくある原理ですねぇ…1to6フォースとかその辺の流れと同じです。

One-fifthでもアウトでほぼ同じ原理が使われていたりします(販売を終了しました)。

ある意味5枚から1枚を選ぶサイコロジカル・フォースの練習には良いかもしれません。

現象としてはバンク・ナイト的なノリですし、普通にウケの良い手順だと予想。

フィール

これもよく見かける原理で、ルーク・ジャーメイ等も同様の原理の作品を発表しています。コモン・センス系と言えば良いのでしょうか?(コモン・センスの元になった作品を知らない)

AUTOMATIC EFFECTSでは解説に入れていませんが、このフィール等のコモン・センス系の現象とは地味に相性が良いです。ベストパターンとして使えますが、一緒に使うには若干の工夫が必要です。※現在は販売していません

コモン・センス系の手順も地味であるものの、結構ウケるので、これもウケるはずです。人によっては原理が単純すぎるだろって思うかもしれませんが…

コモン・センス系で大事なのは、相手にどうイメージしてもらうかという演出であって、原理ではありません。感情をイメージしてもらうのか、単語からの印象を想像してもらうのか、物を想像してもらうのか。

ある意味、メンタル・マジックの真髄と言えるかもしれませんね。

アンダーハンド・ソーツ

お札を折りたたみ、グラスの下に入れた状態で、そのお札のシリアルナンバーを当てるという現象。

やり方としては、これも古典と言えますし、様々な方法が多くの人によって解説されています。ここでも幾つかのやり方が紹介されていましたが、アンディ・ナイマンのやり方が個人的には好きです。確かプラクティカル・メンタル・マジックにも似たような手法の解説がかなり最初の方にありました。(レクチャー内ではアンネマンの名前も挙がっていました)

ただ、個人的にシリアルナンバーを当てるという現象はやったことがないので、どの程度ウケるのかは未知数です。

機会があればやってみたいですね(多分すぐやりそう)。

悪いところと言えば、メンタル・マジックでよくある、凄く緩いけどちゃんと観客の動きを正確に誘導する必要があるところです。これに関してあは、慣れている人であれば特に苦労はしないと思いますが、普段やる機会がなかった人だと少しハードルが上がりそうです。客選びもやや慎重になる必要がありますね。

スリー・フォー・ザ・マネー

3段で構成される〜と書いてあるので、ある程度察しが付くと思います。

ただ、途中のやり方?というよりは、工夫ですかね?それは結構巧妙な部分があるので、知っておくと便利かもしれません。「そこにスライハンド的な解決を入れるんだ?」みたいなのがありますし、封筒などでも同じような手法を使うと色々と改善できそうなネタがあります。

プッシュ・ブレイン・バスター

ブックテストの様な現象です。雑誌、新聞から選ばれたものの単語と、頭のなかにランダムに出てきた言葉を当てます。

個人的にはあまりフェアだとは感じなかった作品。

ブックテストなら、他にもっと直接的に解決できる作品があるので、無理にこれをやる必要も無いかなと思います。テーブルのスペースがある程度必要ですし、2つの現象を一緒にやる必要あるのかな?とも思ったり(゚∀゚)
(諸事情により2つの現象を起こす必要性はありますが、もう少しシンプルな方が良いですね)

ただ、解説されている手法に関しては結構使えそうなものなので、見て損はありませんでした。

サイコロジカル・サトルティの最初にあるテラーの推薦文(?)に書いてあるやり方と、バナチェックのやりかた(元はマックス・メイビンかな?)を組み合わせた手法が使われています。

ここまでフェアではないと言っていますが、即興性はかなり高めです。入念な準備も必要ありません。想定されているカジュアルな場であれば、かなりの力を発揮しそうではあります。

トゥーズ・カンパニー

サクラの運用方法について。

私はサクラを用意しても良い、と考えているタイプの人なので参考になりました。

アンネマンの様に「現象が全て」と言い切れる人であれば必要だと思いますし、「サクラなんて邪道だ」と思う人には全く必要のない情報です(当然のことを言っていますね)。

総評:すごく名刺が使われている!(雑)

ルーティン全てに名刺、或いは名刺サイズの白紙のカードが使われています。
(ブランクフェイスのカードに手書きの数字ってのもありましたが、撮影用だそうで、普段やるなら名刺で良いと言われています)

名刺を相手に渡したいと思ってる人にはかなり良いんじゃないですかね?

名刺のタイプによっては裏に書いた字や図形が透けて見えてしまうので、少しだけ注意が必要です。

解説している、マーク・スペルマンの名刺は、片面印刷に顔写真と文字があって、一面色が付いている(光沢紙かコーティングあるっぽい?)タイプのものなので、裏に文字を書いても透けにくそうな感じになっていました。

第1巻に引き続き、目新しさはありませんが、実践的なのがあるなと。解説者曰く、この中から3〜4つを選んで出来るようにしておくと良いとのことなので、私もそうしておこうと思います(゚∀゚)

マーク・スペルマン、ピーター・ナルディ

[第1巻の感想]

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