「術」セミナー開催のお知らせ

大凡1年ぶりに単独セミナーを行います。

今回も内容的には催眠系がメインではありますが、過去のセミナーでも述べているように「催眠は催眠と言わない方が効率的」であるため、そろそろ「催眠術」というテーマから離れるべきではないのか?と考え、「術」とより抽象的な概念を主題にしています。

催眠から離れるとはいえ、催眠誘導に使える手法やトピックスが多く、誘導率を高めたい人にも効果のある内容になると思います。

概要:

開催日: 2024年9月16日(月曜日・祝日)
時間: 13:00 ~ 16:00 予定(※)
場所: 新宿近辺(※)
参加方法:下記の販売リンクよりチケットをお求めてください
※ 人数によって開催場所と開催時刻が異なり、15時スタートになる可能性があります

追加開催:

10月14日(月曜日)15:00~18:00 に追加開催を予定しています。

アーカイブ購入者は無料で追加分のチケットが購入できます。
※ すでに現地参加された方は別途費用がかかります
※ 詳しくは下記チケットページをご覧ください

メイン・ターゲット

最低限、催眠を多少は齧っていることが前提であり、この多少は『はじめての催眠術』を読んでいるかになります。

その上で以下の特徴に当てはまる人に対して特に需要があると考えています。

  • 催眠術の効率化を計りたい人
  • 1対1や対象人数での成功率に悩んでいる人
  • パフォーマンスで催眠をやっているが、自分が求めている水準に達していない人、或いはバリエーションを増やしたい人
  • メンタリスト

内容的に過去のセミナーとはそこまで連続性はありませんが、『はじめて以前の催眠術』を読んでいると理解の一助になります。
→ かなり繋がっているという指摘がありました

現時点で予定している内容

基本的に "Predictive Control" の概念をベースにし、その例示的な要素として催眠や身体操作を含めた現象を紹介していきます。

また過去の心理実験等の結果から、誘導を効率化できそうな要素について言及します。

以下、一部をピックアップします

誘導関連のトピック:

  1. 催眠現象を強化する手法
  2. 男女でカウント・ダウンとカウント・アップを使い分けた方が効率いい説
  3. 利き手と非利き手で起こりやすい現象の違い
  4. 味覚変化・嗅覚変化について
  5. 忘却させる戦略
  6. 呼吸の重要性
  7. 相手の心拍数をコントロールできる可能性
  8. 緊張と弛緩の利用

パフォーマンスでも使えますが、基本的にはセッション(1対1や少数を相手にする環境)向けの戦略や手法です。

催眠現象を強化する方法について今回は2つ紹介する予定で、片方は洋の東西を問わず宗教儀式にも似た手法が使われています。

自分の脈拍をコントロールする手法に関しては既に "Memento-Mori" を発表していますが、今回紹介するのは相手の心拍数を下げるのに特化した手法です。ただ、下り幅的に自覚するのが難しく、現象として成立し難い問題があるため、あくまでも誘導の補助的な要素として、またある種の身体操作の訓練としての使い道の提案に留まります。

緊張系と弛緩系を見極める、みたいな話ではなく、相手の緊張状態を利用するアプローチについて時間があれば言及します。

パフォーマンスよりの技術:

  1. キャリバーの実演と解説
  2. 私の思う身体操作の概要とコツ
  3. 認知変化と数字当てを併用した二重現象

キャリバーとは勝手にそう呼んでいるフィンガースナップ系の技術で、恐らく見たことのある人もいるアレです。最近ちょっと新しい使い方を思いつき、弟子等の極一部の人にシェアしたところ「あまり広めないでほしい」と言わましたが、セミナーくらいの規模であれば良いかなと独断で解説します(考えたの私ですしね???)

なぜ「キャリバー」なのかは覚えいてればセミナーの時に話すとして、ジャンル的には身体操作系ボディトリックに分類されるものです。

ということで(?)、ついでに私の考える身体操作の概要もここで話してしまう予定です。個人的に身体操作は大きく3つの要素から成立していると考えていて、そこからどうやったら身体操作を起こしやすくなるのか、みたいな話に繋げられたら繋げます(時間に余裕があれば)

また、身体操作の訓練法としてDr.Qの現象を簡単に紹介しようかなと考えています。

3つ目に関しては、メンタリズムの現象で数字を当てる際に、意味のある数字として認知変化を引き起こしやすいマジックナンバーを使うアイディアです。過去に FAI と PIN 当てを併用するアイディアをお嬢様マジシャンが出していましたが、それよりもとっつきやすい手法だと思います。

一応、FAI を間に挟むことによって幾つかのパターンに分岐させることもできますが、マジックナンバーが属性的に忘れに難く、FAI が成立するかは相手の感受性にかなり依存すると言いますか、通常の忘却手法と成功率に差がないと予想されるためそこまで勧めていません。

なお、数字当ての方法に関してはインプレッションデバイスやピーク、或いはサウンドリーディングなど好きな方法で構いません

デモ動画:

キャリバーとマジック・ナンバー・リーディング、NAC(カタレプシー)のデモンストレーション動画を用意しました

主要な方法はカットしていますが、大まかにこんな現象ができるようになります。

また術セミナーを既に受けた方はカットされた部分で何をしていたかの想像がつくと思います。

インプレッション・デバイスについて

当日、物販でマジケ2024春で出していたのと同じパッドとペンを少量出します。

現在私が使っているモデルに関しては下記の通りです。

研究ノートの購入権

ログイン後にセミナーチケットを購入した人には私が以前に note で出した "Imp.Pad / Para-pen に関する研究ノート" と同じ内容のレクチャー(テキスト&動画)を購入する権利が付与されます。
※ 該当の note 記事は一時期メンバーシップ「マスタークラス」の特典として出したものです
※ 術セミナー参加者にはもう少し現実的な価格で提供します

研究ノートではマジケに出したペンではなく、私が現役で使っているペンの作り方をメインで解説し、おまけで Imp.Pad を自作する際の注意点について述べています。

なお、この方法が広まると専用のペンをマジックショップで買う必要が完全に無くなり、各所の売り上げに影響を与えてしまうため、購入者を絞り更に価格でハードルを設けています(1度作ればインクが切れても数十秒でリフィルが用意できる)

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