カードマジックに感じる違和感
戯言シリーズ(?)です。
オチを先に言います(ぉぃ)
オチ:極限まで違和感を解消するならマジックをしなければ良い。
マジックという行動そのものが違和感を含むので、その中で違和感を消しましょうってのは流石に無理があるのでは?というお話になりそうな予感がします。
ここまで書いておいて、まだどういう風に広げていくかを決めていないというクズは私です。
違和感色々
アウトラインとしてはこんな感じ。
- そんなめくり方はしない
- やるなら普通に考えて
- 自然さを追求するとマジックができない?
- 違和感と演出の線引き
- パケットトリックはマジックか?
- だから私はカードを当てる
1つ言い忘れていました。基本的にはアンビシャスカードを例えにしてます!
そんなめくり方はしない
アンビシャスカードをする際、トップに来たカードをめくる動きは意外と自然ではありません。
デックの上で1枚だけカードを表に返すという動作するゲームというのは中々無いのではないかと思っています。
モノポリーであれば伏せられたトップカードをめくるという動作をすると言えばしますが、デックの上でと言うよりは場に出しながらめくるというのが多いはずです。
自然さを追求するとマジックができない?
これが真理ですね!
違和感を気にしすぎる、或いは自然さを追求るのであれば、そもそもマジックをしなければ良いんですよ!(^ρ^)
マジックという現象が起きている以上、それは不自然です。
ただ、現象が起きる過程で、見ている人が違和感を感じるか感じないかというのは大いに関係あると考えています。
手も触れずにカードがトップに来たのであれば、自然に不自然なことが起きたように見えるわけです(変な言い回しになりましたね)。
やるなら普通に考えて
自然に不自然な状態を作るにはどうしたら良いのでしょうか?
ダブルリフトを例にします。
個人的な好みもありますが、いかにもダブルカードを扱っているようなめくり方は好みません。
もし、普通の人がトップカードをひっくり返すとしたらどのようにめくるかを考えるのであれば、ラリー・ジェニングスのヒットメソッド等が自然でよいかと思います。(ラリー・ジェニングスでしたっけ?)
つまり、もしその動きをするならどういう動作で完了するのか?と考えた時、マジシャン以外が見て違和感のない動きが、所謂「自然な動作」だということです。
動作的には不自然でも、「もしやるとしたら」と考え、その動きが自然であるかどうかという判断が重要になってきます。
違和感と演出の線引き
もしアンビシャスカードをする時に、手を触れずにカードがトップに来た場合と、マジシャンがカードを手に持ったまま上下左右に動かしてトップに来た場合ではどう思うでしょうか?
もちろん、前者のほうが自然に不自然な事が起きているので、不思議だと感じるはずです。
後者でも、カードが常に見えている状態でコントロールが疑われない状態でデックを動かしていたら、恐らくそれも不思議です。むしろこちらの方がマジシャンの介入が考えられるので、人によっては好むかもしれません。
違和感のある動作であっても、疑いの少ないフェアな動きであれば恐らく問題ないのだと思います。
これも自然に不自然を行ってると言えます。
では、見ている人はどの辺りから強く違和感を感じるのかという話をすべきですが、これについては非マジシャンの方に毎回意見を聞くしか無い気がします。
私個人の意見であれば、相手が見ている状態で、カード全体が一瞬でも隠れたら違和感を感じると予想しています。
相手が見ている状態で隠すという動作をするのは駄目ですが、相手が見ていない状態又は意識していない状態(オフビート)でカード全体が隠れるのは特に気にならないはずです。
小説などで、小道具に拳銃が描写されたら、必ずその銃は撃たれるという話があります。
マジックにも同じ考え方が出来るのではないでしょうか?
カードを一度ポケットに入れてから出したらカードのすり替えを疑うのは自然な流れですし、スプーンを曲げる時に両手でしっかりと握ったらそこで曲げているかもしれないと思うのも自然だと思います。
ただ、これは前述と同じでその動作を観客が意識して見たかどうかが関わってきますし、そういう状態を作り出すのもミスディレクションの一種です。
もし観客がカードをポケットに入れていたことを覚えていなかったら?恐らく交換の疑いは持たれません。
他にも最初に、ポケットの中身が空であると示すという手がありますね。
個人的に改めは、観客がそれを意識している時にだけすべきだと考えています。もし観客がそのものに注意を払っていないのであれば、それをわざわざ改めて意識を向けさせる必要はありません。
正しい動き、疑惑を持たれない動きは演出で、観客に疑念が出てしまう動きが違和感なのだと思います。
敢えて疑惑をもたれる動きをする演出もありますが、演出はまた別ということで…
パケットトリックはマジックか?
見ている人の知識と演者の技量によるという当然のことしか言えません。
ただ、マジック=魔法と考えた場合、パケット・トリックをマジックとして見せるのは難しいと感じています。
私自身はパケット・トリックは結構好きでたまに練習をしますが、人に見せることはありません。どちらかと言うと対マジシャンでやることの方が多いくらいです。
これはパケット・トリック特有のカウントやら技法が個人的には違和感だらけでフェアな動作に見えないと感じていることによります。
カードがひっくり返っていて行く、間に突然別のカードが現れるという現象は不思議だと思えません。
理由は、マジシャンが常にカードを触っているケースがほとんどだから。
そもそもパケット・トリックと言う名前の通り、トリックであってマジックでは無いんですよ!(暴論)
だから私はカードを当てる
だったら普段どんなマジックをしているのか?と言われそうな気がします(たぶん言われません)。
私がやるカードマジックは基本的にはカード当てです。
しかもマークトデック、ストリッパー・デックを使ったり、サイコロジカル・フォース、なんでも使いますし、ほとんどが直接的でシンプルなカード当てです。(演出は流石に変えます)
スライハンド?なにそれ?というくらいの現象ばかりです。
アンビシャスカードもやりますが、これもやはりカード当てと絡めた見せ方ばかりしていますしね…
カードに触れる回数が増えれば増えるほど違和感が出るリスクが増えるならいっその事カードにほとんど触れない、若しくは動かさない状態で現象をやれば良いのでは?
その状態で出来る現象で、なおかつ不思議に見えるものという考えた結果「カード当て」に行き着きました。
カードを見せるのではなく、現象を見せるという発送の転換ですね!(適当)
ちなみに、カード当ての良いところは、カードという小さい道具を使っていながら大勢相手でも出来る所です。
普通にアンビシャスカードやトライアンフ、ビジター等のザ・カードマジックみたいなルーティンをやっていた時期もありましたが、途中から見せる人数が増えてきたのでこのシフトは自然な流れかもしれません。
今回やたらと「自然」という単語が出てきたと思いますが、何回出てきたのでしょうか?
自然という単語は21回出てきました(^ρ^)
コメント
この記事へのコメントはありません。
この記事へのトラックバックはありません。