レビュー:ハイパーESPカード
レビューしたつもりになっていた、テンヨーのハイパーESPカードです。
正確に言うと、旧ブログで少しだけ言及していたのですが、こちらでは一切触れていなかったようです。何故だ…
目次
ハイパーESPカード
テンヨーの「あなたも明日からメンタリスト!!メンタルマジック」シリーズの第一弾(だったはず)。
テンヨーのスタンスとしては、メンタリストがやるのは「メンタルマジック」という認識ということが伺い知れます。私の感覚としてはメンタルマジックとメンタリズムには若干の隔たりがあるのですが、そのへんについては以前の投稿を見ていただくとして…
内容
- ESPカード:25枚
- ダブルフェイス:6枚
- ダブルパック:5mI
- ケース
- 封筒
- 解説書
この時点で分かるかと思いますが、コスパ最高ですね!
ESPカード
ブリッジ・サイズのマークト・デックです。
マークとに関しては、非常に露見しにくいタイプで、慣れれば多少遠くても見えますが、初見でこれが分かる人は中々居ないかと思います。(稀に居ますが…私を含め知人に数名…)
問題点が無いこともありませんが、それは後述します。
ルーティン
6種類収録されています。
正直、この解説書だけでも値段分くらいの価値があるかも知れません。
1.封筒に入れたカードを透視する!
このESPカードの特性を使ったルーティンですね。
多少距離があっても使えるという特徴把握のための練習曲のようなものです。
2.ESPマークの予言
付属品を上手く使ったルーティン。
非常に古典的であるものの、メンタルマジック的解決法がされており「ザ・基本」。
3.読心術で当てる!
ESPカードでよく見るルーティン。
バナチェックやオスタリンドも似たような手順を発表しています。
4.無意識に決められた順に並べてしまう!
個人的に収録されているルーティンで一番好きです。
よくやる手順で似たのがあります(ASYMPTOTESに収録されている)が、こちらはこちらで手軽に演じられるよになっています。ほぼ原案通り?
このルーティン用にケースデザインに工夫がされているのが良いですね!
5.ESP サイコ
泡坂妻夫作品のESP版になります。
現象的にはJazz Mentalismに似ています。解決方法が一部異なりますし、それによってほぼ完全に別物と言えます。
6.相手の行動をコントロールする!
トリックフルでテクニカル(※適当に言ってます…)
ハイパーESPカードの総集編と言ったところです。私の環境的にマッチしないのでやっていませんが、現象としてはかなり強いと思います。
感想
コスパ最高!
ESPカードの入門に最適です。
良いところ
- マーキングの隠密性が高い
- 6種類のルーティンが解説され、どれも割と本格的。
- コスパが良く入手しやすい
マーキングの隠密性は今まで触ったESPカードの中でもトップなんじゃないかな?と思うレベルです。
ルーティンについては上述を見ていただくとして…コスパが良くて入手しやすいのもポイントが高いです。1つ目は新宿高島屋のテンヨーで買いましたが、2つ目は何かの用事で寄ったヨドバシカメラで買いました。ハンズなどでも売ってますし、その辺で手に入るってのは非常に強いです。
ブリッジサイズであえることも、個人的にはマイナス評価にはなり得ないかなと。
微妙な所
- スプレッドした状態でマーキングが読めない
- マーキングを読み間違える可能性がある
- バック・デザインが好みではない
- 知られている可能性がある
スプレッドした状態で読めないため、私がよくやるルーティンには向いていません。また、2つマーキングがやや似ているのがあるため、慣れないと見間違える可能性があるのも良くないですね…
判断に時間がかかると長く見てしまい、結果的にマークトであることが露見するリスクがあります。
バック・デザインは水玉模様で、単に個人的に好みではないだけです(ぉぃ)
コスパが良く入手しやすい製品であるからこその弊害で、ちょっとマジックをやってみようと思った人が持っている可能性があります。その人のリテラシーにもよりますが、その人を中心にタネが広まっていることが無いとは言い切れないので、個人的にテンヨーなどの入手しやすいマジック道具を使うことにかなり抵抗があります。
まとめ
トータルで考えたらかなり良い製品だと思います。
私の場合、上述の理由で実際に使うことはありませんが、実用に耐えうるESPカードだと思います。
ギャフ等が付属しているので、他のESPカードを使ったルーティンを知っていると幅が広がります。Max Mavenのルーティンも追加でギャフを購入することなくできますし、2デック持っていれば既存のESPカードのルーティンはほぼ網羅できるんじゃないかと…
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