アイデアル・デックを軽く弄ってみた
昨日、アイデアル・デックが届いたので、開封してから少しいじってみました。
アイデアル・デック
同封されていたカードには
"本製品は「マジシャンの使用に耐えうるもの」を追求して、マジシャンが作り上げた日本製のトランプです。その品質をお楽しみ下さい。オリジナル・トランプの製造も承ります。"
と書いてありました。
細かい話は後にして、開封して少し触ってみてから出た私の感想は…
「マジシャンの使用に耐えうるとあるけど、想定しているマジシャン像が全く分からない。」
でした。
理由は、ファンとスプレッドが均等にするのが難しいこと、そして何より致命的だと感じたのはファローシャッフルがほぼ出来ないことでした。
どの位できないかというと、100円ショップの紙製トランプと同じくらい出来ません。
(写真では均等に開くために、プレッシャー・ファンをしています。)
マジシャン向けという観点から言えば、品質は決して高くなく、低いとすら言えます。ただ…プレイング・カードとしては紙質などを含め高品質だと思います。つまり、マジック用ではなく、普通にババ抜き等をして遊ぶ用途に向いているということです。
デザインに関しては、個人的には結構好きですし、非マジシャン(スタッフAではない)には「魔法が使えそう!」と言われました。
何となく、タリホーのサークル・バックともデザインが似てますね(゚∀゚)
私、結構タリホーが好きなので、アイデアル・デックのデザインも割りと好きだったりします。
バイシクルとの比較
- 厚さ:薄い
- 硬さ:薄さの割に堅い
- 復元力:バイシクルより反りが尽きやすい(コシがない?)
- 滑り:悪いし、ムラがかなりある
こんなものですかね?
復元力が無い、反りやすいってのは少し厳しいポイントだと思います。
プレッシャー・ファン、ルポール・スプレッドを1回やるとカードが不均等に反るので、デックを揃えるとガタガタになります。
また、オーディナリー・パームをしたカードをトップにリプレイスメントすると、トップのカードだけやけに反った状態になるので、手で押さえないとかなり違和感のある状態になります。
パームに関しては、ギャンブラーズコップ、ラテラルパームであれば問題はありませんので、そっちをメインで使う私からすれば実用上困ることはほぼありません。
硬さは硬い部類なのでは無いでしょうか?
柔らかいという意見をよく見かけましたが、薄さの割には硬いと感じました。
薄く、硬く、滑らない。
フラリッシュをやる人やパケット・トリックをする人が、よく好むと言われている特性があります。
どちらもやらないので、実際にやりやすいかは不明ですが…
ここまで滑りが悪く、ムラがあるとクラシック・フォースが少しやり難くもあります(TWPCCでも多少やりにくさを感じていました)
ファロー・シャッフル
ファロー・シャッフル入らない問題は、エッジを少しヤスリがけすることで多少の改善はしましたが、それでもファローはまだやり難く、パーフェクト・ファローにはほぼなりません。
カードの構成
ちなみに、カードの構造は4層構造な気がします。
横から見ると、パット見2層構造に見えて、気になったので少し剥いた所、最初は3層に分かれましたが、芯材が更に半分に分かれました。
総評
マジックには使えないし、オリジナル・トランプの製造も頼もうと思えない
本当にマジシャンが製作に関わっているのかな?ってレベル。
少なくとも私は、ファローシャッフルが出来ないカードはマジックには使えないと思っています。今後もう少しクオリティが上がるかもしれませんし、そうなったら注文したいと思えるようになるかもしれませんがね?
ただ、現時点でも遊具として見た場合かなりの品質だと感じます。この品質でタロットカードが出たら結構欲しいですね。バックのデザインもタロットと合いそうです。
ちょっと高価な玩具という感じでした。
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