マジック用デバイスに立ちはだかる電波法の壁
最初に断っておくと、私は法律の専門家ではないため間違った認識をしている可能性があることにご注意ください。
ここ数ヶ月ある現象をやりたく、手っ取り早く達成するために海外製の某電子デバイスを使おうかと考え色々と調べていたところ、マジック用デバイスは法的に割と問題あるのでは?という認識に至りました。
Bluetooth機器は技適マーク必須
とりあえずの結論として、Bluetooth機器で技適マークがないものを日本で使用すると違法になります。
一応、特例措置として海外旅行客が持ち込むものに限っては90日(180日だったかも?)は一時的に使用が許可される場合もありますが、日本で長期でパフォーマンスをする人には適用されません。
ということで、技適マークの無いBluetoothが使われているマジック用デバイスは基本的に使用すると法に触れます。
また、技適マークは製造元が能動的に取得するものであり、個人で取得できないためどうしても使いたいデバイスがある場合は、メーカーに問合せて日本の規格に合わせ認可を取って貰う必要があります。
Bluetooth搭載デバイス
使用者がそこそこいるイメージのあると言いますか、知名度が割と高いマジック用デバイスは次のものが挙げられます
- MindBuster (Bluetoothモデル)
- Sixth Sense 3.0
- Turner Watch
- (Insight Pro Edition)
MindBuster の初期型は Bluetooth 接続ではないのでセーフの可能性もありますが…現行品は Bluetooth なので基本的にアウトです。
"Insight Pro Edition" については明記されていませんでしたが、レビューサイト等で "Bluetooth" についての言及があるため、恐らく使用されていると推測しています。(というか Bluetooth 規格を使う場合は、認証が必要なので、それを明記する必要があるんじゃ…)
あと軽くフェザータッチ等のショップを調べたところBluetooth搭載機器は次のものがありました:
- TimeSmith Watch
- ThoughCast Pro
- Psychic Clip Borad
- Rubiked
- iCube
上のを含め、Hugo Shelley の製品はほぼ全てですね。
"Bluetooth" で商品検索をして無線方式に"Bluetooth"と書かれていた物は基本的に電波法違反だと考えたほうが安全です。持っている人は速やかに電源を切って使用をやめた方が良いですね。
また、Bluetooth という表記がなくても、スマホ (iOS,Android) と同期できるものは Bluetooth が使われている可能性が高いため、技適マークの無いものは避けるべきだと言えます。
微弱無線
リモコンなど、弱い電波を使ったもの、次のサイトに規定されている出力以下のものであれば自由に使える様です
ただし!
海外から輸入される無線デバイスをランダムで調査したところ、この微弱無線の基準に適合している物は1割も無かった…なんてことが発表されています。なので、マジック用デバイスもかなり怪しかったりするわけで…
気になる方はショップや製造元に問合せてください。ちなみに、ショップからはっきりした回答を得られない場合は購入をやめた方が良いと個人的に思っています。
というのも…
一部のマジックショップはヤバいのでは?
平成27年から電波法が改正され輸入業者や販売業者の努力義務が規定されています。
ということで、無線デバイス、特に Bluetooth 機器を継続的に輸入販売しているマジックショップはちょっとヤバいかも知れません。
微弱無線機器に関しても輸入・販売事業者(ショップ)が規格的用品かを試験機関に調査依頼し、利用者が購入する段階で技術基準を満たしているか分かるようにすべきなんですよね…
(そういう取組や制度が数年前から始まっていますし?)
国から電波法に抵触していると判断され勧告を受けた場合は速やかに販売を停止し、また回収をする義務が発生する可能性があります。
「購入は自己責任で」というショップ側の主張は恐らく通用しません(多分?)
結論:無線デバイスは基本的に避けた方が安全
技適マークの無い Bluetooth 機器に限らず、輸入品の無線デバイスは基本的に避けたほうが安全です。
作曲するために違法ドラッグを使うミュージシャンもバレなければOKなのか?というのと同じで、現象のために違法行為が許される…何てことは無いと思いますし、著作権と違い親告罪ではないので、訴えられなければ問題ないってことも無いはずです。
同業者から嫌われている場合、内部告発を受ける可能性がありますし、違法なものは持っていないに越したことはありません(超適当)
私が市販品ガジェットを好んで使っているのも家電量販店で売られている物は法的な問題が無いからで、コンプライアンス遵守が叫ばれる昨今、合法的にパフォーマンスを行えるのは強いと思っています。
ちなみに、レクチャーを読んだ人なら分かると思いますが、私の実演ネタは電波法に抵触していません( ー`дー´)
世の中には "MindBuster" を使用し尚且勧めている日本人のレクチャーもあるそうですよ???
どうしても使いたい場合
既に述べたように、Bluetooth 機器であれば製造元に日本で認可を取ってもらうか、合法に使用できる国に行くしかありません。それか法律を変える運動をするかで、この辺もドラッグ問題と似ているんじゃないかと。
あくまでも推測ですが、"MindBuster" はモジュールが日本製という噂もあるため、メーカー側と交渉したら技適がすぐに取れる可能性があるんで…誰かやってくれませんかね…(他力本願)
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