TARANTULA II (タランチュラ2)
今月から日本でもショップに並び始めたTARANTULA II(以下タランチュラ2)を早速購入しました。
タランチュラ1も大体似たような感じの現象が起こせるもので、そちらを現在2つ所有しています。ちなみに1つ壊してしまったので、3つ買ったわけですが…(^ρ^)
旧ブログから読んでいた方、或いは直接私と面識が有る方であれば知っているかもしれませんが、私地味にイーガル・メシカの製品でスレッド系はほぼ持っています。タランチュラ、ループス、スパイダーペン・プロ、エラスティック・スレッド、メシカ・ワックス、インビジブル・スレッド、タランチュラ2(new)
以前海外のバー・レストランで働いていたときからスレッドが好きで、スレッド系のレクチャーや道具は色々集めていました。
今ではほとんど使わなくなりましたが、嵩張らないですし、ちょろっとやってもかなりウケるので、現場行くときは取り敢えず持っておこうという感じです。
それで、今回はタランチュラ2のレビューなのですが、ITRをよく知らない人には全く役に立ちません。恐らくITRという単語にピンとこない人はこの先を読んでも理解できない可能性があるので、ここで引き返しても問題ありません。
TARANTULA 2
タランチュラ2の特徴をまとめると「タランチュラの形をしたスパイダーペン」という表現がしっくりきます。
まだ現場投入をしていないので確実ではありませんが、これは普通のITRのようにポケットに突っ込んで使うことも出来ますし、案外汎用性が高いと思います。
ただ、普通のITRと同じように使ってしまうと、この形状の良さがなくなってしまいますし、スパイダーペンとの差別化も出来ないので、人によっては存在価値を疑うかも知れません。
メリット:
- タランチュラの形状
- スパイダーペンの機構
- スパイダーペンよりも挙動が安定している&切れにくい
- やりようによってはスパイダーペンとタランチュラの現象が両方出来る
- 長さを固定出来る機構がある
- バッテリーが充電式になり、USBで充電できる
デメリット:
- メシカのスレッドの耐久力
- とり回しが独特
- 長さを固定できる機構が地味に使いにくい
- タランチュラ2ならではと言える現象が少ない
触ってみた感じ
タランチュラ2とITRを分けるモノは形状と電動リールかそうでは無いか(電動のITRも世の中にはありますが、メシカとフィアソンの以外はそこまで有名なのは無い気もします)
電動リールのメリットはゴム駆動と違って、テンションが常に一定だということです。いくら引き伸ばしてもテンションが変わらないので、部屋の端から端まで張ることも出来ます。つまり離れた位置から物体の動きに干渉できるということで、これが最大の強みだと思います。
また、スパイダーペンよりも引き延ばす際や張る時に切れにくい(と感じています)。これはスパイダーペンよりもテンションが弱めなためだと予想されます。
充電式バッテリー
電動のデメリットは電池切れという問題があります。
しかし、タランチュラ2では充電バッテリーでUSB充電が出来るので、モバイルバッテリーを持ち歩いている人であれば電池切れの心配ほぼありません。
更に言うとタランチュラ2では電池の消耗によるテンションのロスが無いと解説で言っていた気がします(流して見てた部分なので曖昧です)。
リチウムイオンバッテリーで電圧が上がっていますし以前のシリーズよりも出力が安定したことによるものだと思います。
用途
タランチュラ2では、多少のアレンジで以前のタランチェラとスパイダーペンでそれぞれできたことが両方法とも再現できそうです。
もっと言うと、普通のITRではテンションにムラがあるためにフローティング系がやり難く、固定長のスレッドを使ったほうがやりやすいと言われていますが、タランチュラ2ではフローティングビル、フローティングカード、フローティングリングどれも問題なく出来ます。
しかもセッティングによっては両手を空にできますし、リセットも比較的容易です(スレッドを終わる時に切ってしまう場合がありますが、流石にそういう状況には対応できません)。
まだ色々試しているところですが、目立ったデメリットは多くありません。もしタランチュラとスパイダーペンをどちらも持っていなければ直接これから初めて良いかと思います。タランチュラ2とノーマルタイプ(?)のITRがあればITR系は十分かも知れません。
イーガル・メシカの製品全般に言えるスレッドが切れやすい問題は自分でベクトラ等の切れにくいスレッドに巻き直せば解決しますしね…
ちなみに、今回始めて知ったのですが、メシカワックスは毒性が無いので口に入れても大丈夫だそうです(解説でテロップが入っていました)。結構長くメシカワックスを使っていたのに全くその辺に注意を払っていませんでした(^ρ^)
補足
ITRやスレッド全般の基本的な扱い方に関しては、マイケル・アマーの『イージー・トゥ・マスター・スレッド・ミラクルズ』と、スティーブ・フィアソンの『マスター・レビテーション・システム』あたりを見ると大体のセットアップやフックアップ法が分かります。
少し変わったフックアップであればノーマルなITRを使うタイプですが、Damien Savinaの"Invisible"が結構汎用性高めなので、やるやらないにかかわらずセットアップしていることが多いです(スパイダーペンでこのセットアップも出来なくはありませんが、よりローテンションなITRの方が快適にできますし、レクチャーを購入すると1つ付いてきます)。
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