Trick or Mind とは
今回の投稿では改めて、Trick or Mindが何かを説明したいと思います。
というのも、最近A氏に「Trick or Mind って何なの?」と聞かれたのがきっかけです。
あれ?A氏よ…あなたはサイト創設時から関係していただろ…?と思ったものの、よく考えたらほとんどの人にTrick or Mindが何か説明して無かったんですよね! Trick or Mind 開設21ヶ月目にして新たな事実が発覚しました(^ρ^)
ってことで、テーマは「Trick or Mind」についてです。
組織名だと思われがちですが、実際には私のテーマ、マニフェスト、スローガンの様なものです。組織っぽさを出しているのは威厳がありそうだからって理由です(ぉぃ)
複数人で活動をしていたり販売などもして組織っぽい感じもしますが、個人的にはそもそも組織ではないと思っています。最初から組織を作ろうという意図もなく、たまたま人が集まってしまったイメージで、組織と呼べるほどの機能もありませんしね!(溜まり場?)
販売などもサーバ等の維持費が賄えれば良いや…くらいの感覚で、あくまでも趣味の範囲に収まっています。
Trick or Mind とは
サイトの名称を考える際、ダレン・ブラウンの"Tricks of the Mind"を意識していた部分はありますが、私のパフォーマンスに対するテーマ或いは考え方みたいなものです。要はマニフェストですね(^ρ^)
私のパフォーマンスは基本的にこのTrick or Mindという考え方がベースになっています。このサイトを作ってから、よりメンタリズムに傾倒しているのも、マジックではこのマニフェストを履行できないって理由があります。
Trick or Mindという考え方
では、実際にどのような考えでパフォーマンスを行っているかと言いますと…(実際に達成できているかは別として!)
その現象を見た人が、Trickによって行われているのか、Mindによって行われているのか分からない状態を理想としています。
Trick (トリック)は仕掛けや策略って意味で、一部のマジックは単にTrickと呼ばれることがありますね。
Mind(マインド)の概念はちょっと日本語の一言で表すのが難しいので、英英辞典での表記を以下に載せます。
- the element of a person that enables them to be aware of the world and their experiences, to think, and to feel
- a person’s ability to think and reason
- a person’s intellect
- a person’s memory
- a particular way of thinking
要するに、精神や思考、知性に関すること全般を意味しています。
個人的にはTrick の対比として、物理的なテクニックや仕掛けによらない、内面の技術の意味で使っています(記憶術や観察、推理など)。
ちょっと言葉をこねくり回しすぎた感がありますが…
要は!種も仕掛けもあるかも知れないし、本当の能力でやっているかも知れないと思われる状態を作り出したいわけです!だから Trick or Mind !
これに一番近いことをしているのが所謂メンタリストと呼ばれる人たちなわけですが、最近の日本のメンタリストや自称メンタリストは、どうもサイコロジストによりすぎていてちょっと苦手だったりします(^ρ^)
Trick or Mindから考える現象の選択
マジックらしいマジックがほぼ出来ません!
出落ち感がありますが、茨な道を歩んでいると自分でも思います(適当)
これもよく例えに出していますが、現代人にロープが切れたり繋がるのを見せたり、金属のリングが繋がったり外れたりするのを見せても、それが特別な能力によるものだと思う人はまずいません。ほぼ100%「見えないけど、何かしらのトリックがある」と考えているはずです。
フローティング系もやはり難しく、現代人は科学的常識により何の力も働かずに物体が宙に浮くはずが無いと考えます。そして、その働いた力は超能力ではなく、もっと現実的なものだと考えるのは自然なことです。
カードマジックの多くも、結局は「何か仕掛けがあるはず」と思われる現象がほとんどであるため、一部を除いて演目に入れることが無いと来ています。(個人的な考えですが、コインマジックのほうが実はカードマジックよりも遥かにメンタル的だと思っていたりします。ただ、コインは全く出来る気がしないので、やはり演目には入りませんが…)
同様の理由で、錯視的な現象もあまり好みません。錯視は錯視という理屈で説明が出来てしまうため、どんなに不思議に見えたとしても「そういうトリック(錯視)があると」と考えられるためです。
逆に言うと、条件さえ満たしていれば、どんなにチープなトリックでも良いわけです。こっそり息を吹きかけているだけなんて言うクソみたいな手法のPKタッチでも、見た人が不思議だと感じるのであれば、それは私にしてみれば最高のトリックです。もちろん息を吹きかけているだけの現象を不思議に見せるのもそれはそれで難しいんですけどね!
消去法的に選ばれたメンタル・エフェクト
結局、残ったのはほぼほぼメンタル・エフェクトだけでした(^ρ^)
また、同じ現象でもガチでやる場合とトリックに頼る場合があり、精度は別として、トリックを使わなくても再現出来る現象がほとんどだったりします。トリックに頼らず独力で起こせる現象であれば、トリックを使ったとしてもリアリティを持たせることが容易であるため、より少ない労力でテーマを達成出来るからです。それと何も持ってない時にやれるってのは案外大事だったりします。
ただ、あまりにもピュアスキルっぽい感じを出しすぎても面白くないので、不可能性が高いルーティンを間に挟んだりしてバランスを取ることがあります。完全なトリックとは言い切れないけど、純粋な技術でやるには不可能ってくらいのバランスです。
なお、メンタル系をやる割に「メタルベンディングをやらないよね?」って言われたことがありますが、これはメタルベンディングはメンタル系と相性がそこまで良くないと考えているためです。むしろ自称メンタリストの人たちは何故あんなにスプーンやらフォークを曲げたがるのかが私としては不思議だったりします。DaiG○のモノマネがしたいだけなのでしょうか?
メンタリストDaiG○は当初「超能力を科学で再現する。これがメンタリズムです」みたいなキャッチフレーズ(うろ覚え)で出演していたため、メタル・ベンディングをルーティンに入れるのは自然な流れでした。また、ユリゲラーの話を引き合いに出していたりしますし、メディア向けの演出だったと言えます。
ただ、最近の心理学的な演出一辺倒になってからは、メタル・ベンディングをほぼやらなくなったので、本人(或いはブレーン)も相性がそこまで良くないと感じているのかも知れません。
なので、メンタル・エフェクト全般をやるわけでもなく、あくまでテーマに沿ったものを取捨選択しています。
実践できているかは別
最初の方でも一度言っていますが、実践できているかは別の問題です。
オファーがあれば普通のマジックも演じますし、心理学にもっと寄った演出をして欲しいと言われれば、それに合わせたルーティンを行っています(^ρ^)
せいぜい出来ることと言えば、ある程度ピュアスキルによって行われているような演出を構築するくらいです。もし、不可能性が高ければ自然とトリックを疑われるため、そのへんのバランスを如何に調整するかって感じですね!
まぁ、マジックはそのものが不思議さを軸とした芸なので、自分のキャラに落とし込むだけでもトリック感は改善されるんじゃないかなってくらい緩〜く考えています(ぉぃ)
ベストは超能力等、何ら中の力が実際に働いていると思われることですが、既に述べたように現代人の感覚的にそれはほぼ不可能だと思っています…\(^o^)/
いずれにせよ、Trick or Mindというテーマがあることで、購入するレクチャーや小道具、伸ばすべき能力の方向性が決まったと言えますし、それもあってか最近のマジック関連に対する出費はかなり抑えられています!(カードマジック関連の書籍に大分マネーを突っ込んでいる気もしますが、その辺は完全な趣味なのでノーカンです!)
コンセプトが決まると色々と見えてくることがありますし、やりたいことがぶれがちな人は一度自分のコンセプトについて考えてみるのをオススメします。
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